設立 | 2004年 |
前身 | GMG Sportwagenmanufaktur Altenburg GmbH (2004年~2005年) Gumpert Sportwagenmanufaktur GmbH (2005年~2016年) |
創設者 | ローランド・グンペルト |
親会社、グループ | Ideal Team Ventures(2016年9月~2020年) Apollo Future Mobility Group(2020年~) |
公式サイト | https://www.apollofmg.com/home (英語) |
歴史
~経緯~
2001年、アウディローランド・グンペルトは新世代のスポーツカーを提案した。公道走行ができ、レースでも速く走れるスポーツカーである。
2001年末にローランド・グンペルトが中国からドイツに帰国すると、アウディの元同僚でMTM(モトーレン・テクニック・メイヤー)の創業者であるローランド・メイヤーから、プロトタイプスポーツカー製作の協力を依頼された。
アウディは、新しいスポーツカーがプロトタイプではなく市販車であることを条件に、グンペルトがこのプロジェクトに参加することを承認した。
~設立~
最初の車であるアポロのデザインやテストが終盤に差し掛かった2004年にグンペルトはアウディを離れ、ローランド・メイヤーとともに前身であるGMG Sportwagenmanufaktur Altenburg GmbHを設立した。
2005年にはローランド・グンペルトはCEOに就任し会社はGumpert Sportwagenmanufakturへと改名された。
2008年7月27日、イギリスの自動車番組『Top Gear』でアポロ Sが紹介され、TopGearテスト・トラックでのラップタイムは1分17秒1でトップとなり、トップだったアスカリA10より0.2秒速かった。 アポロはTop Gearのテストコースでブガッティ・ヴェイロンやパガーニ・ゾンダよりも速かった。
2011年にはカロッツェリア・ツーリング・スーパーレッジェーラとコラボし、コンセプトカー ”グンペルト・トルナンテ” を発表した。
~破産から買収~
これまで順調に見えたものの、支援者が経営資金援助を辞めたため2013年8月に破産を申請し、清算された。
2016年1月、デ・トマソを買収した香港の投資企業であるIdeal Team Ventureによって買収された。新オーナーによる買収後、同社はApollo Automobil GmbHと改名された。
買収されたものの、ローランド・グンペルトは引き続きCEO兼チーフ・エンジニアを務めた。
~新生アポロとして~
アポロは2016年3月のジュネーブモーターショーで、SCGと共同開発したアローを発表した。
同年11月、同社はローランド・グンペルトが正式に会社を離れ、無関係となったことを発表した。
2017年6月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで新モデルプロジェクト名 ”タイタン” を発表することも発表した。
新モデルはIntensa Emozione(インテンサ エモツィオーネ)と名付けられ、自然界の昆虫にインスパイアされた先鋭的なデザインとなった。
2018年にIdeal Team Ventureは社名をApollo Future Mobility Group Limited (AFMG)に変え、AFMGグループとなった。
2021年11月に開催された中国国際輸入博覧会(CIIE)のステージで、3台のコンセプトカーを発表した。1台は、インテンサ エモツィオーネの後継となる “アポロ・プロジェクトEVO”で、2・3台目は同社初となる電気自動車でEVision SとEVisionX SUVを発表した。
市販車 | レースカー・サーキット専用車 | コンセプトカー |
Gumpert Apollo|グンペルト アポロ | Gumpert Apollo Hybrid | Gumpert Tornante|グンペルト トルナンテ |
INTENSA EMOZIONE|インテンサ エモツィオーネ | Arrow|アロー | |
EVision S|イーヴィジョン S | ||
Project EVO|プロジェクト エボ |
個人的見解
破産をして経営者が変わったものの、どこともかぶらないデザインで人々を魅了する不思議なメーカー。知名度はまだ少ないが、虫からインスピレーションを得たエクステリアデザインと無駄なものを極力つけないインテリアは、ローランド・グンペルト時代から変わらない。
もっと注目されてほしいメーカー。