この車について
2020年3月3日にマクラーレンテクノロジーセンター(MTC)で765台限定(1馬力につき1台)で発表された720SのLT(ロングテール)バージョン。
同年10月からデリバリーが開始された。
日本ではオーダー開始が2020年4月6日からとなり、同年11月5日に初公開された。
日本での新車価格は4,450万円だった。
この車から新色として東京の夜景やネオンをイメージしたTokyo Cyanが追加された。
デザイン、エクステリア
720Sをベースにデザインされ、720Sと比べるとフロントは48mm、リアは9mm長くなっているものの、765LT自体ではフロントとリアの長さは同じである。

ボディパネルは全てカーボンで作られ、軽量化とハイダウンフォース化に伴い720Sよりもカーボンパーツが増えていてフロントバンパー、リアディフューザー、リアウイング、アンダーパネル、サイドスカート、フェンダールーバーなどが改良、追加され、リアウイングは720Sより約20%大きくなった。そして、アイソケットデザインが特徴のヘッドライトも720Sと比べて内側に絞られている。
これらのエアロパーツにより、240km/h走行時に最大200kgのダウンフォースを発生する。これは720Sよりも25%も向上している。
ハイダウンフォース化により最高速度は720Sの341km/hから330km/hに低下しているが、車重は720Sより80kg軽い1,339kgだった。
メカニカル
M840Tエンジンは、燃料ポンプの大容量化、アルミ鍛造ピストンの採用、セナの3層式ヘッドガスケットの採用などにより、最高出力は720Sよりも45馬力アップの765馬力を発揮する。
トランスミッションは720Sのグラツィアーノ製7速DCTを独自にチューニングしギアはクロスレシオ化され、ファイナルギアとクランクピニオンにはF1由来のニッケルクロム合金が採用され軽量化とシフトスピードの向上に貢献している。
サスペンションはよりスポーティーになり、車高は5mm下がり、軽量メインスプリングとセカンダリースプリングにはヘルパースプリングを採用し、プロアクティブ・シャシー・コントロール・システムもアップグレードされた。
新設計された4本出しのフルチタンエキゾーストを装備し、音量も720Sと比べ大きくなっている。

軽量化のためにチタン製ホイールボルトが採用されている。
専用デザインの軽量鍛造アルミホイールには専用設計されたピレリP ゼロ トロフェオRタイヤが装着され、サイズはフロントが245/35ZR19、リアが305/30ZR20となった。

インテリア
内装もほぼフルカーボンとなり、内張りは軽量素材のアルカンターラが張られており、サイドウインドウを薄くし、リアウインドウはポリカーボネートになっている。
カーボンセミバケットシートが標準となり、オプションでセナに採用された超軽量カーボンフルバケットシートが選べた。

ステアリング調整機能は軽量化のために電動から手動となり、ドアポケットやグローブボックスは外され、エアコン、オーディオシステム、カーペットはオプションとなった。
765LT Spider|765LT スパイダー
2021年7月27日にオンライン上で765台限定で発表された720S スパイダーのLTモデル。
発表時にはすでに2021年生産分は売り切れだった。
日本での新車価格は4,950万円だった。
デザイン
車重はベースの720Sスパイダーよりも80kg軽い1,388kgだった。
ホイールデザインはクーペと同じデザインのものとスパイダーから追加された専用デザインのものが選択できた。

スペック
| エンジン | M840T 4.0L(3,994cc) 90°V8 DOHC ツインターボ |
| 最大出力 | 765PS(7,500rpm)/800Nm(5,500rpm) |
| 最高速度 | 330km/h |
| トランスミッション | グラツィアーノ製7速デュアルクラッチ(SSG) |
| 駆動方式 | RMR|リアミッドエンジン 後輪駆動 |
| 0-100km/h | 約2.7秒 |
| 車重、乾燥重量 | 1,339kg、1,229kg(クーペ) 1,438kg、1,326kg(スパイダー) |
| ホイールベース | 2,670mm |
| ドア | ディヘドラルドア(バタフライドア) |
| 生産台数 | 765台(クーペ) 765台(スパイダー) |
| デザイナー | ロバート・メルヴィル |
| 販売期間 | 2020年~2023年(クーペ) 2021年~2023年(スパイダー) |
| ベース車両 | 720S (スパイダー) |
| 先代 | 675LT (スパイダー) |
