この車について
2010年に生産が終了し、当時10年以上の歴史を持っていたフラッグシップモデルムルシエラゴの後継として社内コードネームLB834でサンターガタボロネーゼでの初公開され、5か月後の2011年3月1日から開催されたジュネーブモーターショーでアヴェンタドールLP700-4が正式発表された。

発表後すぐに12台のアヴェンタドールLP700-4を販売し、2011年の下半期にデリバリーが開始された。
日本では2011年9月から受注が開始された。ランボルギーニ・ジャパンは2011年11月29日、国立競技場陸上競技場で発表会を開催した。
日本価格は、4,100万2,500円だったが2012年8月1日に4,197万3,750円に値上げされた。
アヴェンタドールLP700-4の生産は当初4,000台限定と計画されていたが、2016年3月までに5,000台の生産を達成した。 これは、当時ランボルギーニで2番目に売れたモデルだった。
デザイン
アヴェンタドールLP700-4は、アヴェンタドール最初のモデルであり、フィリッポ・ペリーニがデザインした。
エンジンのフードカバーはカメムシの背中からインスピレーションを得ている。
フロントとリアはレヴェントンとエストーケのデザインを参考にデザインされている。
ボディサイドには今までのモデルではなかった巨大なエアインテークがあり、ラジエーターに通じている。また、このモデルからカウンタックから続く伝統的なシザードアは少し斜めに開くようになった。ほぼすべてが新設計となっている。

~メカニカル~
ドライブモードが選べるようになり、STRADA(ストラーダ)、SPORT(スポルト)、CORSA(コルサ)の3つのモードから選ぶことができる。
“STRADA”は街乗り向きのモードであるため、電子制御が効きやすく、回転数を引っ張らずにシフトチェンジしてくれるため、シフトショックも小さい。
“SPORT”はスポーツ走行を想定したモードであり、シフトスピードはその分早くなり、電子制御はドライバーをサポートする程度の最低限の介入になる。回転数は基本的に6,000rpm以上を維持する。
“CORSA”は、サーキットでの走行を想定しているため、電子制御の介入がなくなり、シフトスピードはSPORTモードよりも機敏になる。ハイスピードで走るために回転数もレッドラインまで引っ張るようにシステムされている。
アクティブリアウイングがついており、センターコンソールにあるスイッチでウイングを上げることができる。
電気制御式ハルデックス・カップリングが駆動力をフロントとリアに配分する。それにより駆動配分は0:100から40:60(前輪:後輪)まで調整できる。
Aventador LP 700-4 Roadster|アヴェンタドール LP700-4 ロードスター
2012年11月12日、オープントップバージョンであるアヴェンタドール LP700-4 ロードスターが発表された。そして、2012年12月27日に生産が発表された。

デザイン
アヴェンタドール ロードスターは、エンジンカバーのデザインと、超高速走行時のキャビンのエアフローを改善するために収納可能なウインドディフレクターを備えている。総重量は1,625kgで、クーペより50kg重くなった。
取り外し可能なルーフは、1枚6kgのカーボンファイバーで作られたパネル2枚で構成されており、フロントのトランクに収納できるようになっている。

Aventador LP 700-4 Pirelli Edition|アヴェンタドール LP 700-4 ピレリ エディション
アヴェンタドール ピレリ エディションは2014年4月に発表された。アヴェンタドールとしては初めての限定モデルで、世界限定200台(クーペ105台、ロードスター95台)である。
デザイン
ランボルギーニとピレリの50年にわたる提携を記念したもので、ピレリタイヤを連想させるカラーデザインになっている。
フロントエアインテークやサイドミラー、ルーフの左右などに赤いピンストライプが施されている。ほかにも、内装は黒をベースに赤のステッチが入っていて、シートには赤のランボルギーニのロゴとセンターストライプが施されている。このように、差し色として赤が内外装に使われているのが特徴で、ルーフに入ったピンストライプの端っこ(フロントウインドウ側)にはピレリのロゴも入っている。


Aventador LP 700-4 Miura Homage|アヴェンタドール LP 700-4 ミウラ オマージュ
2016年6月にイギリスで行なわれたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開された。ランボルギーニの一番最初のV12ミッドシップモデルであるミウラの50周年を祝うため、Lamborghini Ad Personam Studio(ランボルギーニ・アド・ペルソナム・スタジオ)が手掛けたアヴェンタドール LP 700-4の50台限定モデル。
デザイン
エクステリアカラーはミウラを意識したツートンカラーになっている。ボディ下部のエクステリアカラーは、ホイールを含めてゴールドかマットシルバーが選択可能。
メインカラーは、専用色でRosso Arancio Miuraがあり、他にもミウラに使われていた色(その中の)18色が選ぶことができる。
ボディ側面にあしらわれたブラックのMiuraロゴや、ミウラオマージュ専用の車内プレート、シート上部にはミウラ50周年のロゴが入っている。カーボンファイバーパッケージは内外装ともに標準装備となっている。


スペック
エンジン | L539 6.5L(6,498cc) 60°V12 DOHC 48バルブ |
最大出力 | 700PS(8,250rpm)/690Nm(5,500rpm) |
トランスミッション | グラツィアーノ製7速ISR(シングルクラッチMTモード付セミAT) |
駆動方式 | Rear Mid Engine AWD|リアミッドエンジン 全輪駆動 |
最高速度 | 347km/h |
0-100km/h | 約2.9秒(クーペ) 約3.0秒(ロードスター) |
重量(乾燥重量) | 1,575 kg(クーペ) 1,625kg(ロードスター) |
ホイールベース | 2,700mm |
ドア | シザードア |
生産台数 | 5,000台(クーペ) |
販売期間(受注) | 2011年~2016年 |
生産期間 | 2011年~2017年 |
デザイン | フィリッポ・ペリーニ |
先代 | ムルシエラゴ LP 640-4 |
後継 | Aventador LP 740-4 S (Roadster)|アヴェンタドール LP 740-4 S (ロードスター) |
乗っている有名人
GACKT、クリスティアーノ・ロナウドが乗っている。
乗っている有名人とは異なるが、2013年にドバイ警察の警察車両としてクーペが採用された。
個人的見解
アヴェンタドールから正式に6速MTの設定がなくなり、2ペダルの7速ISRになったがランボルギーニらしい荒々しさは顕在で動画などでも感じられる(自分は運転したことがない)。
運転席に座ってみると、ノーズは全く見えないため前の感覚を掴みづらいと感じた。他のランボルギーニのフラッグシップモデル同様に後ろは見づらい。サイドミラーからはフェンダーとボディサイドにある大きなエアインテークが顔を覗かせている。
アヴェンタドールシリーズがランボルギーニにとって最後のV12内燃機関のモデルで、アヴェンタドール最初のモデルであるLP700-4でも価値は徐々に上がってきているため、上がり切る前に買うべきだと感じる。特に、ピレリエディションやミウラオマージュなどの限定で販売されたモデルは、ノーマルのLP700-4より価値が上がる可能性が高い。
現在の中古価格は、ノーマルのLP700-4はクーペで3,000万円~4,500万円ほど、ロードスターは4,500万円~5,500万円ほどとなっている。