Aventador LP 740-4 S (Roadster)|アヴェンタドール LP 740-4 S (ロードスター)

この車について

2016年12月19日にサンターアガタ工場で発表され、2017年3月ジュネーブモーターショーで正式公開された。

ジュネーブモーターショーで正式公開されたアヴェンタドール S

日本では2017年4月14日、アヴェンタドールSのローンチパーティーを東京で開催し、そのイベントでアヴェンタドールSが正式公開された。日本での新車価格は4575万7867円となった。

日本で公開されたアヴェンタドール S

~デザイン、メカニカル~

アヴェンタドール Sは最初のアヴェンタドールであるアヴェンタドール LP 700-4のアップデート版であり、メカニカル(4WSなど)やエクステリアが変更された。アップデートされたエクステリアは、デザイン責任者であるミィティア・ボルケルトによってデザインされた。パワーアップしたエンジンの最高出力は740馬力(アヴェンタドール LP 700-4よりも40PS向上)となった。

Sには、4WS(4輪操舵)、フルタイム4輪駆動、新開発の磁気レオロジー・サスペンションが装備された。磁気レオロジー・サスペンションはランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・アッティーヴァ(LDVA)コントロールユニットによって制御され、アヴェンタドールで選べた3つのドライブモードの他に、EGO(エゴ)が追加され、計4つのモードから選択可能になった。

エゴモードは、ドライバーの好みのセッティングを保存できる。

カーボンセラミックブレーキが標準装備になり、ノーズのデザインが変更され大型のフロントスプリッターとフロントバンパーに2つの新しいエアダクトが装備された。

リアには、フィンと3本エグゾーストを備えたブラックのリアディフューザーが新たに装備された。3本になったエグゾーストはアヴェンタドールより20%ほど軽量化され、フロントのダウンフォースは、130%増加した。

Aventador LP 740-4 S Roadster|アヴェンタドール LP 740-4 S ロードスター

2017年9月に開催されたフランクフルト国際モーターショーで、Sのロードスターが発表された。

日本では同年10月20日に東京プリンスホテルで行われたLamborghini Day Japan 2018にて発表され、同時にアジアパシフィック地域での初公開でもあった。日本での新車価格は5091万6331円。

基本的な構造はクーペと同じで、違いはエンジンカバー(ベースのアヴェンタドール ロードスターと同じ)、トランクに収納可能なツーピースのカーボンファイバー製ルーフパネル、新しいオプションのホイールとなった。シャシーの補強により、クーペより50kg重くなった。

Aventador S Roadster 50th Anniversary Japan|アヴェンタドール LP 740-4 S ロードスター 50周年アニヴァーサリー ジャパン

2017年10月20日に東京プリンスホテルで行われたLamborghini Day Japan 2018で展示された、日本輸入50周年を記念した5台限定のモデルで発表前にすでに完売している。

世界を構成する5大要素 ”地” “水” “火” “風” “空” をテーマに製作されている。5台全てのモデルがワンオフとなり、フロントからそれぞれのテーマに沿ったペイントがされ、ミッドからリアにかけて徐々に黒になっていくグラデーションカラーとなっている。アドペルソナム塗装部門の職人10人がかりで170時間をかけてペイントされた。

インテリアは、すべてのモデルが黒を基調に差し色としてそれぞれの外装色に合わせた色があしらわれる。リアウォールには、それぞれの5大元素の漢字がプレートに書かれる。シート中央の模様は、甲州伝統の革製品である印傳(いんでん)からインスピレーションを得ている。

ランボルギーニデイで発表された “水”
“地”
“火”
“空”
“風”
公式プロモーション

Aventador LP 740-4 S dressed by Yohji Yamamoto|アヴェンタドール LP 740-4 S ドレスドバイ ヨウジヤマモト

2020年10月29日、東京・六本木にブランド体感スペースTHE LOUNGE TOKYOをオープン、その時に初披露されたのが日本のファッションブランドYohji Yamamotoとのワンオフコラボレーションモデル、アヴェンタドール S dressed by Yohji Yamamotoである。

内外装にあしらわれたYohji Yamamoto2020-21年秋冬コレクションのテーマであるPARTISANのパターンが使われている。英語に混じって日本語が入っているのもYohji Yamamotoらしいデザイン。

Aventador LP 740-4 S Japan Limited Edition|アヴェンタドール S ジャパンリミテッドエディション

アヴェンタドールSが2021年に生産終了となることから、2021年1月22日に日本最後のアヴェンタドールSを締めくくるモデルとしてクーペとロードスター合わせて7台限定で発表された。

Verde Turbine(ダークグリーン)、Grigio Vulcano(グレー)、Nero Pulso(ブラック)、Blu Emera(ダークブルー)の計4つのマットカラーから選択が可能で、7台すべてのカラーリングが異なるワンオフモデルとなっている。スペシャルなオプションや細かい仕様などは六本木にあるランボルギーニ・ラウンジ東京のアド・ペルソナム専用スタジオで決めることができた。

Blu Emera
Nero Pulso(ロードスター)

スペック

エンジンL539 6.5L(6,498cc) 60°V12 DOHC 48バルブ
最大出力740PS(8,400rpm)/690Nm(5,500rpm)
トランスミッショングラツィアーノ製7速ISR(シングルクラッチMTモード付セミAT)
駆動方式Rear Mid Engine AWD|リアミッドエンジン 全輪駆動
最高速度347km/h
0-100km/h約2.9秒
車重1,575kg(クーペ) 1,625kg(ロードスター)
ホイールベース2,700mm
ドアシザードア
生産台数不明
デザイナーミィティア・ボルケルト
ベース車両アヴェンタドール LP 700-4 (ロードスター)
後継アヴェンタドール LP 780-4 ウルティマエ (ロードスター)

乗っている有名人

ユーチューバーのSEIKINがアヴェンタドールSに乗っている。

個人的見解

新車価格は4,600万円ほどだったが、オプションにもよるが現在は5000万円越えで、中古価格は徐々に上がってきているため、価値が下がる可能性は低い。内燃機関最後の車であるとともに、オリジナルのアヴェンタドールと比べて台数が少ないこともあり、Sのほうが値上がり率は高くなっていくことが見込める。また、日本限定モデルは将来的には利益目的で海外へ輸出される可能性が高いため、カーセンサーなどに出てくるのは今のうちだけかもしれない。

サメのように見えるフロントデザインは、オリジナルのアヴェンタドールよりも好み。日本50周年アニバーサリー火を生で見たが、ただのツートンカラーとは違い、レッドメタリックから黒へ徐々に変わっていくグラデーションはありえないぐらい綺麗だった。