この車について
2015年のジュネーヴ・モーターショーで発表された世界限定600台のモデル。ランボルギーニ伝統のSV(Super Veroce、スーパーヴェローチェ(直訳するとすごい速い))を冠したモデルである。エンジンはベース車両のアヴェンタドール LP 700-4から改良され、モデルコードにある通り750馬力まで上がった。
2015年9月11日、東京外苑にある聖徳記念絵画館にてアヴェンタドールSV(クーペ、ロードスター同時)のローンチイベントを開催し、そこで初公開された。日本での新車価格は4,795万5,883円だった。
~性能、メカニカル、新オプション~
アヴェンタドールの中でもサーキット走行を想定したモデルのため、様々なパーツにカーボンファイバーを用いて50kg軽量化された。フロントスプリッターとリアディフューザーの変更、CFRP製固定式リアウィングの採用など、空力面でも改良が施され、ベース車両のアヴェンタドール LP 700-4よりもダウンフォースが180%増加している。
ドライビングダイナミクスは、Lamborghini Dynamic Steering(ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング・システム)と言われる電子制御ステアリング、マグネティック・プッシュロッド・サスペンション、より剛性があるシャシーによって強化されている。
Dianthus(センターロックホイール)が初めて設定され、オプションで選ぶことができた。

~デリバリー~
デリバリーは2015年の第2四半期に開始され、生産は2017年7月に終了した。最後の車両は姉妹会社ポルシェのカラーである特注色リキッドメタリックシルバーで仕上げられた。

AVENTADOR LP 750-4 SV ROADSTER|アヴェンタドール LP 750-4 SV ロードスター
2015年8月のペブルビーチコンクールデレガンスで、歴代SVモデルの中で初のオープントップモデルであるアヴェンタドール SV LP 750-4 ロードスターが発表され、クーペより100台少ない世界限定500台となった。
2015年9月11日、東京外苑にある聖徳記念絵画館にてアヴェンタドールSV(クーペ、ロードスター同時)のローンチイベントを開催し、そこで初公開された。日本での新車価格は5,238万9,883円だった。
~性能、メカニカル~
コンパクトなカーボンファイバー製ツーピースハードトップを備え、ベース車両であるアヴェンタドール LP 700-4 ロードスターと同様にトランクに収納可能である。軽量化対策により、重量は1,575kgまで下がり、ベース車両のアヴェンタドール LP 700-4 ロードスターよりも50kg軽くなった。
デリバリーは2016年の第1四半期に開始された。

スペック
エンジン | L539 6.5L(6,498cc) 60°V12 DOHC 48バルブ |
最大出力 | 750PS(8,400rpm)/690Nm(5,500rpm) |
トランスミッション | グラツィアーノ製7速ISR(シングルクラッチMTモード付セミAT) |
駆動方式 | Rear Mid Engine AWD|リアミッドエンジン 4輪駆動 |
最高速度 | 350km/h |
0-100km/h | 約2.8秒(クーペ) 約2.9秒(ロードスター) |
車重(乾燥重量) | 1,575kg(クーペ) 1,625kg(ロードスター) |
ホイールベース | 2,700mm |
ドア | シザードア |
生産台数 | 600台(クーペ) 500台(ロードスター) |
生産期間 | 2015年~2017年(クーペ) 2015年~不明(ロードスター) |
デザイン | フィリッポ・ペリーニ |
ベース車両 | アヴェンタドール LP 700-4 (ロードスター) |
先代 | ムルシエラゴ LP 670-4 SV |
後継 | アヴェンタドール LP 770-4 SVJ (ロードスター) |
個人的見解
アヴェンタドールの中で3番目に好きなモデル。ムカデの大顎ようなフロントデザインは目を引くものがある。リアデザインでは、外にそのまま出されている4本のエグゾーストは大胆でランボルギーニらしくて好き。アヴェンタドールの中でも、SVは最も過激な見た目をしたモデルだと思う。
現在の日本での中古価格は6,000万円~9,500万円となっている。一時期、ロードスターモデルが何台か9000万円~9500万円で出品されていたが、すぐに価格が落ちていたため、SVJ、ウルティマエなどと違い、価格があまり落ち着いていない感じがする。他にも、カーセンサーなどを見ると希少色をまとっている車でもそれなりに価格が低く設定されたりしているため、買うなら価格が高値で安定していない今がチャンスだと思う。