Aventador LP 780-4 Ultimae (Roadster)|アヴェンタドール LP 780-4 ウルティマエ (ロードスター)
この車について
2021年7月7日にランボルギーニのソーシャルメディアで発表されたアヴェンタドールの最終モデルでクーペとロードスターが同時発表され、600台限定のうちクーペは世界限定350台だった。日本では同年同月29日に発表され、新車価格は5,454万3,088円で発表前にはすでに完売していた。
~最後のアヴェンタドールとして~
ウルティマエ(究極)の名を冠した、正真正銘最後のアヴェンタドールになるとともに、V12フラッグシップモデルの内燃機関最後の車でもある。アヴェンタドールとしては11年間、フラッグシップモデルのV12内燃機関としては約59年の歴史に幕を下ろした。
~デザイン~
デザインはアヴェンタドールSのエレガントさとアヴェンタドールSVJのスポーティさを融合させ、それぞれのいいところを取り入れたいいとこどりをしたデザインとなっている。


~メカニカル、性能~
エンジンはアヴェンタドール史上最もパワフルな780馬力でトルクはSVJと同じ720Nmとなった。エグゾーストシステムは、SVJ同様にチタンを使い軽量化とパワーアップを両立している。は0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は355km/hでアヴェンタドール史上最速でもある。車両重量は1,550kgに収まっている。
~デリバリー中の出来事~
生産終了後の2022年2月、商船三井が運航していた自動車運搬船フェリシティ・エースがアゾレス諸島付近で火災を起こし沈没したため、7台のクーペがお陀仏になった。そのため、ランボルギーニはお陀仏となった分の生産を再開した。
~最後のアヴェンタドール(クーペ)~
2022年4月19日~21日の日程で開催されたRMサザビーズのオークションで、ウルティマエの最後に生産された車は、クリスタ・キムとスティーブ・アオキ、ストーリーテリングエージェンシ一のINVNTGROUPとのコラボレーションによる世界初の1/1のNFTとセットで最終的に約160万米ドル(約2億600万円)で落札された。
※NFTとは
Non-Fungible Tokens(非代替性トークン)の略。ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのこと。同じものが存在しないため、トークンによってそのもの(資産など)の真贋、希少性、プログラマビリティ、トレーサビリティなどを保証することが可能。
アーティストのクリスタ・キムによって内外装ともに特注のカスタマイズが施されている。そして、カスタマイズにはスティーブ・アオキもかかわっている。
スティーヴ・アオキはNFT用に作曲した曲と最後のアヴェンタドールにインスピレーションを得た実車用の限定サウンドトラックを提供している。
エクステリアカラーはブルーからブラックへフェイドしていくグラデーションカラーリングとなっている。インテリアはブラックをメインに差し色としてオレンジが使われ、リアバルクヘッドにはコラボを記念した刺繍が施された。




Aventador LP 780-4 Ultimae Roadster|アヴェンタドール LP 780-4 ウルティマエ ロードスター
2021年7月7日にランボルギーニのソーシャルメディアで発表されたアヴェンタドールの最終モデルでクーペとロードスターが同時発表され、600台限定のうちロードスターは世界限定250台だった。日本での新車価格は5986万4236円となった。
アヴェンタドールロードスターとしては10年間、フラッグシップモデルのV12純内燃機関車としては約59年の歴史に幕を下ろした。
ウルティマエ(究極)の名を冠した、正真正銘最後のアヴェンタドールロードスターになるとともに、V12フラッグシップモデルの内燃機関最後の車でもある。


~デザイン、メカニカル~
デザイン、メカニカルはクーペと同じ。
他のロードスターモデル同様に車重はクーペより50kg増の1,600kgで、いつも通りといえるトランクに収納可能なツーピースカーボン製ルーフは歴代のアヴェンタドール ロードスターと変わらず片方6kgで計12kgとなった。
~デリバリー中の出来事~
生産終了後の2022年2月、自動車運搬船フェリシティ・エースがアゾレス諸島付近で火災を起こし沈没したため、8台のロードスターがお陀仏になった。ランボルギーニは代わりにウルティマエ ロードスターの生産を再開。
~生産終了、最後に生産されたアヴェンタドール~
2022年9月、ランボルギーニはアヴェンタドール最後に生産されたウルティマエ ロードスターの生産が完了したことを発表した。 最後の生産となったウルティマエ ロードスターはミウラ P400 ロードスターからオマージュを受け、内外装ともにミウラロードスターを意識したカラーリングとなり、同色の特注カスタマイズが施されている。
外装色はAzzuro Flakeがメインカラーに使われ、逆ツートンカラーでシルバーが使われていて、ホイールもそれに合わせてシルバーになっている。ルーフとエンジンフードの光沢が強いカーボンファイバーは、ミウラロードスターのルーフレスデザインを意識している。
インテリアはシートをメインにホワイトレザーが使われ、他の部分にはブラックレザーも使われている。
2022年10月13日にスイスの顧客へと納車が完了した。



スペック
エンジン | L539 6.5L(6,498cc) 60°V12 DOHC 48バルブ |
最大出力 | 780PS(8,500rpm)/720Nm(6,750rpm) |
トランスミッション | グラツィアーノ製7速ISR(シングルクラッチMTモード付セミAT) |
駆動方式 | Rear Mid Engine AWD|リアミッドエンジン 全輪駆動 |
最高速度 | 355km/h |
0-100km/h | 約2.8秒(クーペ) 約2.9秒(ロードスター) |
車重(乾燥重量) | 1,550kg(クーペ) 1,600kg(ロードスター) |
ホイールベース | 2,700mm |
ドア | シザードア |
生産台数 | 357台(クーペ) 258台(ロードスター) |
先代 | アヴェンタドール LP 740-4 S (ロードスター) |
後継 | レヴエルト |
個人的見解
SVJとともに、自分を車好きにさせた車。ランボルギーニの内燃機関V12フラッグシップモデルの最期を飾ったモデルで、一つの時代の終わりでもある。アヴェンタドールの中では、SVJの次に好きなモデルで絶対に手に入れたい車の一つでもある。最後のV12内燃機関であるとともに、最後のシングルクラッチトランスミッションの車でもあるため、ランボルギーニの荒々しさを体感できる最後のモデル。その荒々しさを経験したい。
現在の価値はRMサザビーズのオークションの影響もあり現在9,000万円~1億3,000万円となっているため、他のアヴェンタドールよりも高く、生産台数もそれなりに少ないため値段の上り幅がかなり大きい。2024年に入ってから日本では価格が安定し始めたがそれでも1億は超えている。価格が下がるのはレブエルトが日本の中古市場に流通し始めてからの可能性が高い。