McLaren Automotive Limited|マクラーレンオートモーティブ

設立2010年(前身のMcLaren Carsは1985年12月2日)
創設者ロン・デニス
本社所在地イギリス(イングランド) サリー州 ウォキング
コーポレートカラーオレンジ(パパイヤオレンジ)
デザインアイコンフライング・バットレス
親会社、グループマクラーレングループリミテッド、マクラーレングループ
公式サイトhttps://www.mclaren.com/ (英語)
https://cars.mclaren.com/jp-ja (日本語)

歴史

マクラーレン・オートモーティブの前身となったMcLaren Cars(マクラーレン・カーズ)はロン・デニスによって1985年に設立された。

1992年にマクラーレン F1を発表した。F1以降のモデルもディヘドラル(バタフライ)ドアを採用し、マクラーレンの伝統となっている(ソーラス GT、W1を除く)。

~冬眠~

1994年から2010年にかけて、マクラーレン・カーズは「休眠会社」として登記されていた。

マクラーレン・グループの株式の40%を取得したメルセデス・ベンツは2003年にSLRマクラーレンの共同開発を行い、組み立てはマクラーレンが行った。

~再出発~

メルセデス・ベンツとの共同開発後の2010年にマクラーレン・レーシングを分離し、マクラーレン・オートモーティブとして再出発。

マクラーレン・オートモーティブ創業時の発表では、毎年新型モデルまたは派生モデルを発表することを公約し、現在でもそれは続いている。

~新生マクラーレン~

2011年にMP4-12Cを発表し、約20年ぶりに市販車市場に復帰した。

2013年には初のプラグインハイブリッドであるP1が375台限定で2015年まで生産された。

2015年にはそれぞれのモデル別に区別できるよう、スポーツ、スーパー、アルティメットの3つのシリーズを発表し、既存モデルはそれぞれのシリーズに割り振られた。

1995年のル・マン24時間レースでの勝利から20年を記念して、マクラーレンはP1のサーキット専用バージョンのP1 GTRを発表し、GTRの名を復活させた。

2017年に720Sが発表され、スーパーシリーズがスーパーカーシリーズとなった。

ベンチャー企業として投資をするため、他のマクラーレン各社とは別会社だったが、ロン・デニスがマクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・グループの株式を売却後、2017年7月に統合された。

2019年にGTを発表し、GTシリーズが増え4つのシリーズに拡大された。

~生産効率向上に向けて~

2017年にアドバンスドマニュファクチャリングパーク(AMC)に5,000万ポンドのマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)の建設を発表した。ロードカーのカーボンファイバー製シャシーを製作するため、より柔軟的にカーボンファイバー製タブの製造を可能にし、開発ペース、生産効率の向上を図るため。

2018年11月MCTCは、ケンブリッジ公爵、ケンブリッジ公爵夫人、バーレーン王国皇太子が式典に招待され開設した。

2020年にMCTCで完全生産がスタート。

マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)

マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)は、マクラーレンのオーダーメイド(ビスポーク)部門のこと。

1990年代初頭にマクラーレンF1のオーナー向けにサービス、メンテナンス、パーソナライズを行うために設立されたマクラーレン・カスタマー・ケア・プログラムから発展した部門。

メルセデス・ベンツとの共同開発モデルSLRマクラーレンもMSOのサービスを受けることができる。

正規ディーラー

関東地方McLaren TokyoMcLaren AzabuMcLaren YokohamaMcLaren Qualified Tokyo(認定中古車のみ)
中部地方McLaren NagoyaMcLaren Qualified Nagoya(認定中古車のみ)
関西地方McLaren OsakaMcLaren Qualified Osaka(認定中古車のみ)
中国地方McLaren Hiroshima

※グループ、親会社詳細
McLaren Tokyo、McLaren Qualified TokyoはKOKUSAIグループ
McLaren Azabu、McLaren Yokohamaはスカイグループ
McLaren Nagoya、McLaren Qualified Nagoya、McLaren Osaka、McLaren Qualified Osakaは八光カーグループ
McLaren Hiroshimaはジーライオングループ

Sports(スポーツ)Super(スーパー)GTULTIMATE(アルティメット)
570SMP4-12CGTSenna|セナ
540C650SGTSSenna GTR|セナ GTR
570GT625CGTSF1 | エフワン
600LT675LTP1 | ピーワン
Supercars(スーパーカー)P1 GTR | ピーワン GTR
720S (Spider)|720S (スパイダー)Sabre | セイバー
765LT (Spider)|765LT (スパイダー)Speedtail | スピードテール
Artura (Spider) | アルトゥーラ (スパイダー)Elva | エルヴァ (6台)
750S (Spider) | 750S (スパイダー)Solus GT | ソーラス GT
W1

シリーズ、モデル名について

シリーズ

現在はスーパーカー、アルティメット、GTSシリーズの3シリーズでモデルラインが構成されている。

~スポーツシリーズ~

エントリーモデルのスポーツシリーズは、570S(スパイダー)、570GT、540C、600LT(スパイダー)で構成されていたが、570Sの生産終了後に新モデルが出ていないため、事実上スポーツシリーズは終了している。

~スーパー/スーパーカーシリーズ~

マクラーレンの中核モデルとされるスーパーシリーズには、650S、625C、675LTがあった。これらは、2017年にスーパーシリーズ2世代目の720Sに置き換えられ、720Sからスーパーカーシリーズになった。

~アルティメットシリーズ~

ハイエンドのアルティメットシリーズは、P1とP1 GTRを筆頭に、現在はセナ、セナGTR、スピードテールが含まれる。

~GT/GTSシリーズ~

2019年のグランドツアラーのGTのリリースに伴い、GTシリーズを含む4つのシリーズに拡大された。2023年にGTの後継であるGTSが発表され、シリーズ名もGTSへと変わった。

モデル名

スポーツシリーズとスーパー/スーパーカーシリーズの車は、馬力(PS)の値が名称となり、その後にモデル名が続く(Cはクラブ、Sはスポーツ、GTはグランドツアラー、LTはロングテール)。

~XP~

XPとは主にマクラーレンのプロトタイプ(試作車)に振られる名前のこと。 XPの中でも、クラッシュテストに使われなかった車両はスペシャルモデルとして後に販売される。

レースカーコンセプトカーその他のモデル
650S GT3Senna GTR CONCEPT | セナ GTR コンセプトM6GT
570S GT4620R
570S Sprint | 570S スプリント
720S GT3
720S GT3 Evo
720S GT3X
Artura GT4 | アルトゥーラ GT4
現行モデル

Artura | アルトゥーラ

750S

GTS

注意点

マクラーレンは車載システムが弱いため、夏場などの暑い時期になるとブラックアウトする。これは、最新モデルから前モデルまで共通なので夏場のドライブは注意が必要。

MP4-12Cは部品生産が終了しているため、直せない可能性があるため注意が必要。

個人的な見解

マクラーレンは、私が好きなメーカーの1つである。

マクラーレン全モデルに共通するのは、ボディラインの美しさだと感じる。

ただボディラインをきれいに見せてるだけじゃないの?と思うかもしれないが、空気力学を考えた無駄のないデザインが内外装に施されており、ボディラインを構成する全てのパーツに意味がある。だからこそ、マクラーレンのこだわりがそれぞれのモデルのデザインだけを見ても感じることができる。