GT3直系、“史上最強AMG”がついに動き出す
2026年3月24日、メルセデスAMGは新型「AMG GT ブラックシリーズ」の開発を正式に発表した。
今回のモデルは従来のブラックシリーズとは一線を画し、GT3レーシングカーと同時開発される。

オレンジカモフラージュがメルセデス・AMG GT3のプロトタイプ
ベースとなる車はコンセプトモデル「AMG GT Track Sport」。

つまり、今回のブラックシリーズは一言でいうと、“公道走行可能なGT3カー”という位置づけになる。
ベースはGT63系なのか?答えは「YESでありNO」
まず気になるのがここだろう。
結論を言ってしまえばベースはAMG GTのプラットフォーム
その中でも実質的にはメルセデスAMG GT63系の高性能モデルが土台となっている。
なぜGT63ベースと言われるのか
理由は明確だ
- V8ツインターボ前提
- 4MATIC+(四輪駆動)構造
- 高剛性シャシー
現行GTの中で最もパフォーマンス寄りなのがGT63系であり、Track Sportもその延長線上にある
ただし中身は完全に別物
Track SportはGT63の進化版ではなく、GT63の“無駄を削りまくった別の車”だ。
主な変更点
- 内外装の軽量化
- 2シーター化
- 冷却性能の強化
- 空力性能の強化
- 専用設計のサスペンション
快適性ゼロを捨て、性能に全振りした仕様
コンセプトはGTカーではなくレーシングカー
今回のブラックシリーズの方向性は極端である。
- メルセデス・AMG GT (市販版)
↓ - Track Sport
↓ - ブラックシリーズ
↓ - GT3マシン
完全にレースカー側に振り切っている
特に注目すべきはGT3マシンと同時開発ということ。
GT3とは何か
そもそもGT3とは、FIAが定める市販車ベースのレースカテゴリーであり、世界中のGTレースで採用されているトップクラスの規格のこと。
空力性能や冷却性能が極限まで追求される一方で、駆動方式はFRが基本とされる。
つまり、GT3マシンとは“市販車をベースにした究極のレーシングマシン”である。

GT3と同時開発が意味するもの
通常は
市販車 → レースカー
だが今回は
市販車 ↔ レースカーを同時設計
これにより
- 空力効率の最大化
- 冷却性能の最適化
- シャシー剛性の極限化
モータースポーツ基準の市販車が誕生する
エンジン:AMGの傑作V8が進化
エンジンも今回の大きなポイントだ。
ベースユニット
現行AMGモデルの4.0L V8ツインターボ(M178系)

これは
- メルセデス・AMG GT 63系
- メルセデス・AMG GT 55
などに搭載されている主力エンジン。
ブラックシリーズ専用仕様へ進化
先代ブラックシリーズでは
- フラットプレーンクランク化
- 720PSを発生
これにより通常のAMG V8とは完全に別物だった。
そのため、今回も同様に専用設計レベルの改造が入る可能性が極めて高い
フラットプレーンV8の意味
通常のAMG車が搭載するV8との違い
- 高回転型
- レスポンス重視
- レース志向のサウンド
“レーシングV8”に近い特性 (フェラーリやマクラーレンと同じ思想)
Mythos CLEとの関係
メルセデス・AMG CLE Mythosに搭載予定の新世代V8と基本設計を共有する可能性が高い。
新型の出力予想
現時点では未公表だが、
- 先代:720PS
- GT 63 S:639PS
- GT63 S E PERFORMANCE (ハイブリッド):816PS
これらを考えると新型は700〜800PS(軽量V8)が最有力だ。
ハイブリッドは採用されるのか
現時点での可能性は低い
- 軽量化が最優先
- サーキット性能重視
純V8で勝負する可能性が高い。
FRに戻る可能性
現行AMG GTは4WD(4MATIC+)だが、ブラックシリーズではFR化の可能性もゼロではない。
理由
- 軽量化
- 操縦性重視
- レース志向
また、GT3マシンはFRが基本であるため、その思想に近づけるという意味でもFR化は理にかなっている。
ただし一方で、市販車としての安定性や扱いやすさを考えると4WDベースを維持しつつ、FR寄りの特性を持たせる可能性も高い。
そのため、4WDベース継続が有力だ。

まとめ:これはもう市販車じゃない
今回の新型ブラックシリーズは
- GT63系プラットフォームベース
- Track Sportで極限化
- GT3と同時開発
- 4.0L V8エンジンの進化版
- 700PS超え確実
“公道を走れるGT3カー”というポジションになる。

